地肌を刺激して、優しくドライの後はエッセンス
こまめなスカルプケアでコンディションの良い髪を
「ヘアケア」と聞くと、髪の毛に手をかけることだと思いがち。でも本当にケアをしなければいけないのは、毛の生えている頭皮を整えることなのです。
頭皮はいわば、野菜や果物を育てる“畑”です。水分、栄養分が充填された土でなければいい作物は育ちません。同じく、荒れた頭皮では質の良い髪の毛も生えてこないのです。今ある作物=髪の毛だけにフォーカスをして養分を与えても、土台がしっかりしていないようでは意味のない行為になってしまいます……。
いつもよりほんのひと手間を加えるだけで完成するケア、これを機会に知ってみてくださいね。
毎日抜ける数はおよそ50〜100本! 抜け毛対策、どうしたら?
1本1本がタンパク質でできている、人間の髪の毛。毎日50〜100本も生え変わると言われています。では毛が抜けてしまう原因は何かというと……まずは、出産直後のホルモンバランスの乱れや、授乳による栄養不足で抜け毛によるもの。これは身体の回復と共に抜け毛の本数は減ります。
加齢による血流の低下、ダイエット、栄養バランスなどが原因の抜け毛。ひどくなると「びまん性脱毛症」となり、髪の毛全体が薄くなってしまうのです。まずは栄養バランスのとれた食事や良質な睡眠をとること、適度な運動などライフスタイルの見直しをオススメします。
そして抜け毛の原因として気をつけたいのが間違ったヘアケア対策です。例えば毎日のシャンプーを例に挙げてみましょう。洗髪が手順のメインになると思われがちですが、実は頭皮ケアが重要。ただ手で洗うとつい力を入れすぎて擦ってしまう、爪を立てるなど、頭皮に余分な負担をかけてしまいます。これをクリアしてくれるのが、市販のシャンプーブラシです。極端な力を入れずに、頭皮を刺激してくれます。加えて毛穴付近についた汚れも、シャンプーの洗浄力で落ちていくのです。
気をつけたいのがすすぎ残し。地肌に残ったままだと、頭皮炎症や毛穴詰まりの原因になります。できれば1分間くらいを目安に、耳周り、うなじなどのディテールも忘れずにしっかり流すようにしましょう。
長時間の温風は地肌トラブルへ…
髪の毛を洗ったら、次はドライです。ただドライヤーを温風のまま、使用するのは頭皮にはよくありません。忘れがちですが、頭皮は顔と同じく皮膚です。温風がずっと当たるのは負担がかかりますし、抜け毛や乾燥の原因になります。
これを防ぐためには頭皮とドライヤーを20〜30㎝以上は離すこと。もしドライヤーの機能にあれば「スカルプモード」などにして、温度を下げてください。ない場合は温風と冷風を交互に使いながら乾かしていきましょう。
ドライも髪の毛を乾かすことより、頭皮を乾かすことを意識してみてください。髪の毛は自然と乾きます。
専用のエッセンスなどで頭皮ケアのフィニッシュを
頭皮、髪の毛が乾いたら保湿を忘れずに。本来であれば顔と同じく、化粧水、美容液、クリームとケアをしたいところですが、過度に液体をつけているとせっかく乾いた頭皮も髪の毛もまた湿ってしまいます。
今は専用のスカルプエッセンスなどが販売されているので、頭皮の状態に合わせて塗布していきましょう。その際に手のひらで圧をかけるのも良いのですが、ヘッドマッサージのグッズなどを使いながら、地肌に美容成分を押し込んでいくのもオススメです。
髪の毛の生え変わりがありますので、すぐに効果を実感できませんが、まずは3ヶ月ほど頑張ってみましょう。健康な地肌で作られた、コンディションの良い地毛を感じられるはずです。
<プロフィール>
神林千里
美容ライター&エディター。雑誌編集部にて美容担当となり、その後の雑誌、ウェブ、美容ブランドなどに関わる執筆を続けている。10年以上推す美容法はシートパック。高級ケアもいいけど日々のハンドケアがモットー。
参考サイト:https://www.agaskin.net/column/detail_36/
【関連商品】
頭皮環境を健やかに保つ
ムラサキノ スカルプエッセンス