“泡で顔を包む”ように洗う! 肌に優しい石鹸の使い方は?

皆さんは洗顔料はどんなものを使っていますか? 洗顔フォームが欲しいなと思ってドラッグストアへ買いに行くと、あまりの商品の多さに迷ってしまうことはありませんか? 「100%自然成分」「肌に優しい弱酸性」「ビタミン含有」「きめ細かな泡立ち」など、めくるめくフレーズの数々を見ていると、どれを買えばいいものやら?? SNSや口コミサイトなどで検索をしても、同じような状況が続いています。

 そんなときの選択肢に加えてほしいのが、固形石鹸です。ご実家や学校など、何らかのシーンで使用経験があるはず。実は全身に使うことができる、万能アイテムなのです。

 

洗顔フォームに比べると一回の使用量がダウン
コスパも良く、SDGsの観点からもGOOD

洗顔フォームと言えば、ジェル、クリーム、泡タイプなどがありますが、各洗顔フォームの一回の使用量を比較すると、石鹸はダントツで少なめです。使い方は手洗い、洗顔、体洗いとさまざまですが、仮に一人が専用で使うと考えても、量にもよりますが、一個で1ヶ月以上は使用をキープできます。

選ぶ固形石鹸の価格帯にもよりますが、洗顔フォーム、ボディソープなど分けて購入していることを考えると、かなりお得。それから石鹸はほとんどが簡易包装のため、ゴミを少なくすることもできるのです。何かとSDGsが叫ばれる世の中の流れに沿ったアイテムでもあり、一度トライしてみる価値があるのでは?

もちろん、コラーゲンやセラミド。ポリフェノールなど美容成分を含んだ石鹸もあるので、美容効果も期待できます。

 

 


きめ細やかなせっけん泡で“洗う”よりは“泡で顔を包む”感覚

さまざまな種類の自然成分で作られた石鹸は肌への刺激も負担も少なく、年齢を問わずに使うことができます。昔、祖父母の家へ遊びに行った時のことや、ご実家の洗面台やお風呂場を思い出してみてください。そこには石鹸があったのではないでしょうか。

 ちなみに肝心の石鹸の使用法ですが、基本は洗顔フォームと同じです。100円ショップで泡立てネットをぬるま湯などで濡らして、石鹸を擦り、ネットに石鹸成分をつけます。ここは少し多めに感じるくらいネットにつけても構いません。そしてゆっくりネットを擦りながら、泡をたてます。石鹸の泡はとてもきめが細かいことが特徴です。

 顔を擦らないよう注意をしながら泡を顔につけて、指先で優しく顔全体を泡で包みましょう。洗うというよりは、泡を顔に置くという表現がふさわしいかもしれません。終わったら、20〜35度くらいのぬるま湯ですすぎます。バスタイムでも顔に直接シャワーの水圧を当てずに、風呂桶からぬるま湯をすくってゆっくりと流します。洗い上がりも顔を擦らず、タオルをポンポンと当てるのみ。石鹸の洗い上がりのスッキリ感を実感できます。

 「面倒だ〜」と思っても、この泡洗顔を続けるだけで肌のコンディションが、だいぶ変わるはず。

 

スッキリ洗浄以外にも、石鹸をフレグランスにして

 
「お土産でいただいた石鹸や、つい見た目の可愛さに惹かれて買ってしまった石鹸が我が家に大量にある……」

 そういう方も多いのではないでしょうか。まずはパッケージから取り出して、上記のように使ってみましょう。専用のソープディッシュや石鹸置きが手元にないようでしたら小皿など手持ちのお皿の上に置くのでもOK。

 洗う目的だけではなく、お気に入りの皿の上に置いて、部屋の芳香剤として使うのもオススメです。よく清潔な香りの一例として挙げられる“石鹸の香り”ですから、人も部屋も選ばず、いい気分にしてくれるはずです。小さくなって、使いづらくなった石鹸を小さめの袋に入れて持ち歩くのもいいですね。

 また肌に優しい成分でできた石鹸は、メイクブラシや食器の洗浄にも使えます。衣料用の洗濯洗剤や、食器用洗剤で手荒れをしてしまった方。美容師さんなど特殊な液体を手で触る職業の方は、一度試してみてください。

 

<プロフィール>

神林千里
美容ライター&エディター。雑誌編集部にて美容担当となり、その後の雑誌、ウェブ、美容ブランドなどに関わる執筆を続けている。10年以上推す美容法はシートパック。高級ケアもいいけど日々のハンドケアがモットー。


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