紫外線、摩擦など肌トラブルの外的要因から守ってくれるオイル!顔の保湿成分を高めてくれる効果に期待

毎日のスキンケアの最後に欠かせないのは“肌への蓋”。湯上がりにローションや美容液で保湿をした後、水分をたっぷり含んだ肌にクリームや乳液、オイルを塗布して仕上げることです。こうすることで肌に与えた潤いが肌から蒸発してしまうことを防ぎます。

蓋をする美容アイテムには多数の種類がありますが、より保湿力を高めたい人に使ってほしいのがオイルです。慣れない方には「ベタつくのでは?」など、疑問がわくかもしれませんが、実は海外セレブや、日本の美容に敏感な人たちには季節を問わず愛用されているのです。

 

乾燥が気になる時は“ブースター”として取り入れる

オイルはスキンケアの締めくくり……というだけではなく、スタートに使えるアイテムもあります。夏の冷房や、冬の乾燥でいつもより肌の水分量が足りていないと感じたら、ブースター、つまりスキンケアの導入として使用できるタイプを選んでみてください。肌に吸わせる水分量の違いを実感できるはずです。この場合は仕上げにオイルではなく、クリームや乳液を使えばOKです。もしくはいつも使っているローションに、1〜2滴だけオイルを垂らすのも保湿に効果的です。

塗布をするときは、グッと肌へオイルを押し込むようにハンドプレス。手のひらの体温を加えることで、肌の浸透率も上がります。

いずれにしても肌の再生が始まる睡眠時にオイルを塗布するのがコツ。気になっていた肌のハリ、なめらかさ、水分量を実感しましょう。

 

毎日使うものだから肌へ負担のない成分をチョイス

種類の多さに戸惑ってしまうのが、オイルの選び方。元々、オイルそのものは自然成分から抽出したものが製品化されていますが、さまざまな美容成分をプラスして、より保湿効能を高めている製品もあります。これがビギナーにとっては扱いづらい場合もあるので、まずは乾燥、ハリや潤いの低下、毛穴開きなど悩み別からセレクトを始めてみてください。


それからショップで扱っている製品が天然由来であることを確認して、日頃の悩みを店員さんやスタッフさんに相談してみましょう。オンラインショップの説明をよく読むこともいいですし、ブランドによっては電話などで問い合わせができる場合もあります。オイルは天然成分が高いタイプのほうが、肌なじみ率が高め。まずはオイルに慣れた後、プラス美容成分のあるタイプにトライするのがベーシックコースです。

ラストにこだわりたいのが香り。オイルはアロマ成分も含むので、たくさんの香りがありますが、これは自分の好みに合わせて選んでください。お風呂に1〜2滴垂らして、好きな香りを芳香させながら、バスタイムを楽しむのもいいですね。

 

ボディケアにも使えるマルチアイテム!

顔の皮膚は他の部位の皮膚に比べると、薄くて敏感。皮膚科医も体への塗り薬を処方した場合「顔には使わないでください」と、注意された経験ありませんか? それほど顔の皮膚はデリケートなのです。足の裏の皮膚と比べると、強度は一目瞭然ですものね。

そんな顔に塗ることができる、フェイスオイルはもちろんボディに塗っても大丈夫。試しに顔と同じで、乾燥が気になる部分に塗ってケアをしてみてはいかがでしょう? トラブルがなく使用することができたら、今度はボディ専用のオイルをつけてみるとさらに保湿効果を実感できるかもしれません。ただボディ専用オイルは、顔にはつけられないのでご注意ください。

あとはボディマッサージの際、事前に肌へ塗布すること。フェイス、ボディに限らず、皮膚が一番ストレスを感じるのは摩擦なのです。多くの肌トラブルの原因は紫外線が外的要因として挙げられますが、次に挙がってくるのは摩擦なのです。これらを防ぐためにオイルで一枚のヴェールをかぶせると思って、使用前に使ってみてください。


<プロフィール>

神林千里

美容ライター&エディター。雑誌編集部にて美容担当となり、その後の雑誌、ウェブ、美容ブランドなどに関わる執筆を続けている。10年以上推す美容法はシートパック。高級ケアもいいけど日々のハンドケアがモットー。


(参考資料)
https://lalavie.jp/lalalife-beautytips-howto-oilbeauty/
https://kinshukai.or.jp/haac/