シャンプー液でたっぷりと泡立てて、トリートメントはクシでなじませで髪質U P

 
白髪、うねり、髪が細くなる……など年齢を重ねるごとにトラブルが増してくる髪の毛。実はシャンプーとトリートメントの方法をちょっと変えるだけで、髪の毛にハリやツヤが出てくるのはご存知でしょうか? ほんの少しのツヤが宿るだけで、アンチエイジング効果も期待できます。今回はご自分の手でできる、ワンランク上のシャンプー方法を伝授します。

 

シャンプー前の予洗いとブラッシングがキモ

髪を洗う前に忘れてはいけないのが、ブラシやクシでよく髪の毛を溶かすこと。シャンプーとは、1日の活動で髪の毛にまとわりついた汚れを落とす作業。髪の毛が絡んで、汚れがそのまま付着した状態とは、油汚れが残ったままのフライパンです。それをすすぎなしで、いきなりスポンジで洗うような行為になってしまうので、まずは髪の毛をよくブラッシング&コーミングで整えましょう。

 その後のぬるま湯(38〜40度)で、しっかり予洗いをします。実は髪の毛に付着した汚れは、この“すすぎ”で大半落ちます。この段階から洗浄が始まっていると思ってください。理想は1〜2分間、ぬるま湯でゆっくりすすぐことです。

 面倒かもしれませんが、この2つのテクニックが、いざ洗浄となったときに仕上がりに大きな違いを作るのです。

 

シャンプーはしっかりと泡立てて使うべし

髪の毛にたっぷりと水分を含ませたところで、いざ、洗浄へ。ここで確認したいのが、シャンプー液の付け方です。おそらく多くの方は、手のひらで軽くゴシゴシとしたあと、そのまま液を髪の毛につけて、髪の毛を擦って泡立てているはず……。

このようにシャンプー液を扱うと、洗い終わったと思ってすすいでも、液は髪の毛に付着したままなのです。さらにそのうえにトリートメントを塗布すると、髪の毛への負担が高まります。

ヘアサロンの洗い方として“ワンシャン、ツーシャン”という方法があります。1回目のシャンプーで空気を含ませながら泡立てて洗い、軽〜く流した後に再度、頭皮を中心に2回目のシャンプーをしてしっかり流す……という手法です。ただ意外とこの方法が難しい。

そこで登場するのが、洗顔にも使っている泡立てネット。これでたっぷり泡を立てたあと、顔を洗うように優しく、爪を立てずに汚れを落とすのです。頭皮ケアも兼ねて、市販のシャンプーブラシを使うのもいいですね。洗剤の成分がまったく違うので、洗顔用とは別のネットを用意することも忘れずに。

 


トリートメントは“なじませ”のひと手間がしっとりヘアに

泡で洗ったあとは、しっかりとすすいでください。特に汚れや泡が残りやすい、耳まわりや、うなじには注意をして。上向き、下向きはどちらでも。汚れを落としてくれるシャンプーですから、想像以上にしつこく髪の毛に残ります。「少し流しすぎたかも?」と思うくらいが、ちょうど良いすすぎ具合です。

その後、トリートメントになります。適量を髪の毛全体に塗布したあと、忘れてほしくないのが“なじませる”という、ワンプラス。クシで髪の毛をとかして、成分をよりなじませます。美容師さんもよく使っているテクニックですね。

今は専用のクシも販売されていますが、自宅にあるもので構いません。もし余裕があれば、温タオルを頭に巻いて、シャンプーハットをして軽く加温してから5分間ほど放置すると、髪の毛に対する、トリートメント成分の浸透率がグッと上がります。髪の毛がしっとりしてくることを実感できるはず。

 

<プロフィール>
神林千里
美容ライター&エディター。雑誌編集部にて美容担当となり、その後の雑誌、ウェブ、美容ブランドなどに関わる執筆を続けている。10年以上推す美容法はシートパック。高級ケアもいいけど日々のハンドケアがモットー。


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